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安静時心拍数の増加は死亡リスク増大のシグナル

 中年期における安静時心拍数の上昇が、心疾患による死亡リスクの増大を示すシグナルとなることが、ノルウェーの大規模研究で示された。心拍数が1分間あたり70以下だった人が、10年以上にわたり85を超えるケースでは、心疾患による死亡リスクが、70前後の人に比べて90%高いという。
 「安静時心拍数は最も簡便な医学的測定値の1つであり、誰もが家庭で測定することができる。有病率研究において、安静時心拍数が早期の心血管疾患および死亡の相対リスクに関連していることはわかっていたが、早期の心血管死リスクの増大との関連はこれまで認められていなかった」と、研究著者であるノルウェー、K.G. Jebsen運動医学センター所長のUlrik Wisloff氏は述べている。

  心拍数に影響を及ぼす因子として、遺伝、年齢、身体活動レベル、食生活および喫煙の有無などが挙げられる。今回の研究は、研究開始時に心疾患のなかったノルウェー在住の男性約1万3,500人、女性約1万6,000人を対象とした。開始時の平均年齢は約52歳だった。研究開始時および10年後に安静時心拍数を測定。12年の追跡後、3,038人が死亡し、このうち約400人が心疾患による死亡であった。 心拍数がいずれの測定時も70 /分(bpm)未満で変化のなかった人に比べ、70未満から85以上に増加した人は、心疾患による死亡リスクが90%高かった。また、開始時の心拍数が70~85 /分で、85以上に上昇した人は、心疾患による死亡リスクが80%高かったという。

 Wisloff氏は「心拍数の変化は隠れた心疾患を示すシグナルである可能性がある」と述べている。米ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンター/心血管臨床研究センターの Harmony Reynolds博士は「心拍数増加の原因として複数の因子の関与が考えられるが、その一つは肥満である」と指摘している。

 今回の研究からは、安静時心拍数が減少すれば死亡リスクも低下するかどうかはわかっていない。研究開始時の心拍数が85 /分を超えていた人では、心拍数の低減によるベネフィットは認められなかったが、開始時に70~85 /分であった人で70未満に低減できた人では、心疾患による死亡リスクが40%低下したという。Reynolds氏は「長年心拍数を低下させても便益の得られない集団が存在することには驚かされたが、一般的には心拍数の低下は心臓の健康状態の向上を示すものであり、依然として有益なものである」と述べている。Wisloff氏は「自分自身の長期的な心拍数を把握し、変化があれば医師に相談することが重要である」と助言している。

 

 
     
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