男性の13.5%、メタボリックシンドローム 生活習慣の改善を 宮城県調査
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2007年4月13日】
メタボリックシンドローム:男性の13.5% 生活習慣の改善を----県調査 /宮城
◇女性5.5%に比べ高い割合、50歳以上に多く----腹囲85センチ以上が半数
県内の男性の13・5%が、メタボリックシンドロームとみられることが、県の調査で分かった。女性の5・5%に比べて割合が高く、特に50歳以上で該当者が多かった。県健康対策課は近く独自のメタボリックシンドローム対策を作成し、生活習慣の改善を促す。
調査は06年10-12月、県内の1歳以上の男女計2956人を対象に行った。男性は腹囲85センチ以上、女性は同90センチ以上の人で、血糖値、血圧、血中コレステロールの3項目のうち、2項目以上で基準に当てはまる場合にメタボリックシンドロームと診断した。
その結果、男性は50代18・3%、60代19・3%、70歳以上18・1%がメタボリックシンドロームとみられ、女性は60代11・0%、70歳以上17・3%が該当した。20-40代の女性は、該当者の割合が0%だった。
「メタボリックシンドロームを知っているか」との問いには、男性19・4%、女性14・3%が「知らない」と回答。予防に有効とされる運動の習慣がある人は、男女合わせて25・9%にとどまり、中でも30代が10・6%と最低だった。
男性のうち腹囲が85センチ以上だった人は52・5%、女性は腹囲が90センチ以上だった人は20・5%。同課は「男性の方がメタボリックシンドロームの人が一気に増える可能性が高い」と話している。【青木純】
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■ことば
◇メタボリックシンドローム
高血圧や高脂血症など複数の症状を併発した状態のこと。心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などになりやすいとされる。内臓脂肪の蓄積が主な原因と考えられ、診断基準に腹囲が取り入れられている。 |