GIスズキクリニック GIニュース~健康に関わりのある情報~

  GIスズキクリニック TEL 022-293-0211   
FAX 022-293-0212   
    HOME < GIニュース < 歯止めかからぬ鳥インフルエンザ    
 
院長メッセージ
診療科目
消化器内科
診療時間
アクセス
リンク
 
HOME
 
GIニュース
 

GIニュース  ~健康に関わりのある情報~

 
 

感染者世界で300人超える 対策めぐり「南北問題」も 「大型サイド」歯止めかからぬ鳥インフルエンザ

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年5月14日】

 鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の人への感染が世界で300人を超えるなど、感染拡大に歯止めがかからない。人で爆発的に流行する新型インフルエンザへの変異が懸念される中で、先進国で治療薬やワクチンの備蓄、開発が進む一方、発展途上国に高価なワクチンをいかに供給するかというウイルス対策の「南北問題」も顕在化してきた。

▽致死率60%

 「3年以上もたって、家禽(かきん)でのまん延と人への感染という状況は全く変わらない。誰がこんな事態を予測し得ただろうか」。4月25日にジュネーブで開かれた世界保健機関(WHO)の会議で、マーガレット・チャン事務局長は述べた。

 多くの専門家は発生当初、すぐにでも新型インフルエンザが出現するか、またはウイルスの毒性が弱まって家禽や人間と共存するようになるとみていたからだ。

 アジアを中心に家禽に大量死をもたらしていた鳥インフルエンザは欧州や中東、アフリカに飛び火、2003年以降の人への感染はWHOやインドネシア政府のまとめによると、5月9日時点で305人となった。うち死者は184人で致死率は約60%だ。

▽ワクチン不足

 欧米や日本などの先進国は抗ウイルス剤タミフルの備蓄を進め、製造元の医薬大手ロシュ(スイス)は「年間4億人分の供給能力を確保し、各国政府や企業の需要を満たすめどがついた」として生産を削減すると4月末に発表した。

 米食品医薬品局はベトナムの患者のウイルス株を基にフランスのメーカーがつくったワクチンを初認可、日本もベトナムとインドネシアのウイルス株からつくったワクチンを審査中だ。

 「治療薬やワクチン製造能力は全然足りない。世界には60億人以上がいる」。先進国側の"余裕"とは裏腹に、WHOのチャン事務局長は危機感を募らせる。

▽不満抱く途上国

 WHOはこれまで感染者が出た国からウイルスの提供を受け、変異を刻々と追跡するとともに、ワクチン製造用に製薬会社に配布してきた。

 ところが最も死者数の多いインドネシアは今年に入ってから、ウイルスの提供を拒否。「提供したウイルスで欧米の企業がつくるワクチンは高額で、手が届かない。不公正だ」というのが理由だ。タイもインドネシアの主張を支持、中国もこの1年間、ウイルス検体を提供していないことが4月に発覚した。

 WHOは発展途上国への公正なワクチン供給を模索するための会議を行い、チャン事務局長は「途上国の主張には理がある。この問題に取り組むいい機会だ」と述べた。

 しかしインドネシアからのウイルス提供は現在も止まったまま。WHOもインドネシアの感染者や死者数が確認できないとして1月下旬以降、同国の数字を公式の統計に計上できないという異常事態が続いている。

 
 
 
 
  ページTOPへ  
GIスズキクリニック
宮城県仙台市若林区新寺2丁目2−11 
新寺211ビル4階
TEL 022-293-0211 FAX 022-293-0212
Copyright 2006-2011 GI Suzuki Clinic. All Rights Reserved.