香川・例年の１０倍近いインフルエンザ患者 今日から学級閉鎖も
記事：毎日新聞社
提供：毎日新聞社
【2007年5月15日】
インフルエンザ：例年の１０倍近い患者 今日から学級閉鎖も ／香川
手洗い、うがいの徹底を----。先月下旬から今月にかけて、県内の医療機関で、例年の１０倍近いインフルエンザ患者が出ており、今月に入っても学年・学級閉鎖が発生する異常事態が起きている。県薬務感染症対策課は「集団生活をしている人は特に気をつけて」と注意を呼び掛ける。【大久保昂】
同課によると、今年第１８週（４月３０日-５月６日）、県内に４８カ所ある定点医療機関で平均５・１人がインフルエンザと診断された。９７-０６年の同じ週の平均値は０・６３人。例年ならこの時期にインフルエンザは沈静化しているという。同課は「ピークが３月下旬と例年より３週間程度遅かったのが原因では」とみる。
小学校の学級閉鎖も今月に入って２校で発生。１校目は三豊市立大野小。１日に５年生で１２人（うちインフルエンザは１０人）の欠席者が出たため、５年生を翌日だけ学年閉鎖した。１４日には、丸亀市立富熊小の６年東組で１５人（同６人）が欠席し、１５日から２日間の学級閉鎖させた。
県教委によると、文書の残る０２年度以降、集団かぜによる学級閉鎖は５月には起きていない。
国立感染症研究所（東京・新宿区）によると、今年４月２２日-５月５日の２週間で、全国の学校では、学校閉鎖３１件（昨年同期３件）▽学年閉鎖１３２件（同７件）▽学級閉鎖１３４件（同１２件）。全国的にインフルエンザ終息が遅れているようだ。厚生労働省結核感染症課は「暖冬などが原因と指摘されているが、特定はできない」と話している。 |
