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韓国、はしか流行ゼロ達成 日本は先越される 「スクランブル」

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年5月18日】

 日本では大学などで集団発生が続いている麻疹(ましん)=はしか=の国内流行をゼロに抑える「排除」に韓国が成功し、18日までに世界保健機関(WHO)の刊行物などを通じ国際的に発表された。

 WHOアジア太平洋地域の発展途上国では初めてとみられ、日本は先を越された。国内の専門家は「かつては共通の悩みだったのに、政府が本気で取り組んだ韓国にあっという間に追い抜かれた」と驚き、対策強化が必要だと訴えている。

 はしかを起こす麻疹ウイルスは極めてうつりやすく、免疫がない子どもはほぼ100%感染する。世界で毎年2000万人以上がはしかを発病し、死者は2005年だけで推定約34万5000人。その大半が発展途上国の子どもだ。流行を断ち切るには、子どものワクチン接種率を95%以上にするのが有効とされている。

 韓国では2000?01年にかけ、約5万5000人が発病する大流行が発生、7人が死亡した。韓国政府はそれを機に、5年で流行をゼロにする国家計画を策定。予防効果を確実にするため、小学校入学前に2回のワクチン接種を終えることや、患者を全例把握し流行監視を強化することなどを柱に対策に取り組んだ。

 計画策定前は7?9歳のワクチン接種率は39%しかなかったが、02?05年には、2回接種を終えた子が対象年齢の95%を超えた。海外からの「輸入」で患者発生は続いたものの、患者数も人口100万人に対し1人未満をキープ。06年11月に内外の専門家を集めて検討したところ「国内流行はゼロと認められる」との結論になった。

 対する日本。06年からワクチンの2回接種が導入されたが、国内で患者の全数を把握する仕組みは整っておらず、定点医療機関から国への報告のみ。かつて80%程度に低迷していた2歳時点のワクチン接種率は、05年度にようやく90%程度に達したところだ。

 このため、患者は国内で年間数1000人以上発生するとみられており、死者も毎年数人報告される。今年の流行は埼玉や東京など関東から全国に広がりつつあり、10?20代の患者が目立つ。ワクチン未接種者だけでなく、幼児期のワクチンの効果が徐々に落ちてしまった人も発症しているとみられ、6月ごろにかけ患者はさらに増えそうだ。

 韓国の成功の秘密について、小児科医で国際的なはしか対策にも詳しい岡部信彦(おかべ・のぶひこ)国立感染症研究所感染症情報センター長は「政府が麻疹対策に人員と予算を振り分け『韓国は実行する』と内外に宣言し、対策の進展もオープンにしたことが大きい」と分析。その上で「日本でも患者数を全数把握し、排除を達成する委員会を国が発足させ、中長期の計画を明示すべきだ」と指摘している。

 
 
 
 
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