GIスズキクリニック GIニュース~健康に関わりのある情報~

  GIスズキクリニック TEL 022-293-0211   
FAX 022-293-0212   
    HOME < GIニュース < 予防接種敬遠の世代 はしか拡大、大学生受難    
 
院長メッセージ
診療科目
消化器内科
診療時間
アクセス
リンク
 
HOME
 
GIニュース
 

GIニュース  ~健康に関わりのある情報~

 
 

予防接種敬遠の世代 はしか拡大、大学生受難

記事:毎日新聞社

【2007年5月21日】

 首都圏を中心にはしか(麻疹(ましん))が流行し、高校や大学が次々に休校(休講)に追い込まれる状況が続いている。なぜ、高校生、大学生など若者に感染が拡大しているのか。【遠藤拓】

◇「免疫の検査を」

●風邪と誤診
 「これまでかかった病気の中で、一番つらかった」と、東京都葛飾区の大学2年、蒔田直哉さん(19)は振り返る。4月28日夜から頭が痛くなり、翌朝の熱は39・2度。受診すると「風邪」と診断された。2日ほどで熱が下がったが今月2日、再び熱が39・5度に。全身に発疹が現れ、せき、のどの痛みなどの症状が出た。発熱は1週間続いた。典型的なはしかの症状だが、予防接種は受けていなかった。

 国立感染症研究所によると、はしかの感染力は非常に強く、患者のせきなどで空気感染する。潜伏期間は10-12日。初期は風邪の症状と似ており、医師でも見分けにくいという。特効薬はない。

 同研究所の分析では現時点で、乳幼児を中心に患者数が推定28万人に上った01年ほどの流行ではないが、15歳以上の患者を全国約450カ所の定点で調べたところ、4月末までに130人と、06年の年間40人を上回り、01年に近づきつつある。大半が15-30歳代前半までの若者だった。

 大学では、成蹊大(東京都武蔵野市)が18日から全学休講にした。44人がかかった日大文理学部(世田谷区)は、16日から休講になった。また、18日までに都立校104校で計279人が発症。井草高(練馬区)など9校が臨時休校となった。

●副作用で死亡

 なぜ、若者に目立つのか。日本では1976年に定期予防接種が導入された。89年春には、はしか、おたふくかぜ、風疹を予防するためのMMR(新3種混合)ワクチンも導入されたが、副作用で死亡したり重度障害を負うケースが相次いだ。MMRが中止された93年までの4年間は接種率が落ちた。その後は接種が徹底されつつある。

 はしかに詳しい大阪赤十字病院(大阪市)の山本英彦・救急部長は今回の流行が学生や20歳代に目立っている傾向について「当時、接種を控えた世代で流行した可能性はある」と指摘する。

 小児科医で作る「はしかゼロ小児科全国協議会」のメンバー、太田文夫医師も「現在の乳幼児はワクチン接種が徹底され、中高年は既にかかって免疫がある人が多い」という。一方、「学生は行動範囲が広く、発症初期にも休まないため周囲にうつしやすいのでは」と分析。近年、大きな感染症の流行がなくなり、免疫を増強する機会が減ったことも原因という。

 「大人の方が重い」と言われるが、大人が重症になるという研究データはないとされる。だが、太田医師は「大人でも死亡する事例もある」と話す。

 はしかは通常、一度かかれば二度とかからない。ただ、一度ワクチンを打っても数%は免疫がつかないとされる。国立感染症研究所の多屋馨子・第3室長は「免疫の有無は病院で検査できる。なければ急いでワクチンを打ってほしい」と呼び掛ける。
  

GIスズキの独白臨床の現場の状況をお知らせいたします。ゴールデンウイーク開けからワクチンは開業医には供給されない状況です。もちろん薬の問屋さんにも在庫はありません。だから今ワクチンを接種できません。また、仙台市長が教育実習の学生に要求した「はしか抗体検査」についてですが、検査センターで試薬が無くなり、先週の始めを最後に抗体検査はできなくなっております。想定外の事件なのです。誰が悪いとかいう話でない事だけは確かですが、、、、、

 
 
 
 
  ページTOPへ  
GIスズキクリニック
宮城県仙台市若林区新寺2丁目2−11 
新寺211ビル4階
TEL 022-293-0211 FAX 022-293-0212
Copyright 2006-2011 GI Suzuki Clinic. All Rights Reserved.