流行止まず過去最悪を更新 感染性胃腸炎の全国調査 今後も増える可能性
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2006年12月18日】
ノロウイルスなどが原因とみられる感染性胃腸炎の患者報告数が、11月27日からの1週間で、1医療機関当たり21.8人に上り、1981年の調査開始以来、過去最悪だった前週(19.8人)をさらに上回ったことが15日、国立感染症研究所の集計で分かった。
今季は当初、西日本中心に流行していたが、最近では中部、関東でも増えつつあるという。例年の流行のピークは12月中-下旬で、今後も患者が増える可能性が高いという。
感染研によると、全国約3000の医療機関から11月27日-12月3日に報告された患者数は6万5638人に上り、前週より5859人多かった。
都道府県別の1医療機関当たりの報告数は、福井県の45.2人を筆頭に、富山、群馬、埼玉、三重、愛媛の順で発生が目立っている。
ノロウイルスはカキの生食による食中毒が知られ、激しい下痢や嘔吐(おうと)を起こす。ただ、ウイルスが付着した他の食材を食べたり、患者が吐いたものや便を介しても感染するため、感染研はせっけんでしっかり手洗いすることを呼び掛けている。 |