横暴患者に大学病院苦悩、昨年は暴力430件暴言990件
記事:読売新聞
【2007年8月19日】
全国の大学病院で、昨年1年間に医師、看護師が患者や家族から暴力を受けたケースは、少なくとも約430件あることが、読売新聞の調査で明らかになった。
理不尽なクレームや暴言も約990件確認された。病気によるストレスや不安が引き金となったケースも含まれているが、待ち時間に不満を募らせて暴力に及ぶなど、患者側のモラルが問われる事例が多い。
回答した病院の約7割が警察OBの配置などの対策に乗り出しており、「院内暴力」の深刻さが浮かび上がった。
調査は、先月から今月にかけ、47都道府県にある79の大学病院を対象に行い、59病院から回答があった。このうち、何らかの暴力あるいは暴言があったと回答した病院は54にのぼる。暴力の件数は約430件、暴言・クレームは約990件。暴力が10件以上確認されたのは6病院、暴言・クレームが50件以上あったのは5病院だった。
GIスズキの独白:8月20日の日曜版の読売新聞の「1面」の記事なのです。やっと、医療者側も大変な思いに曝されているんだーということをデータをもって示してくれたことに意味を感じています。最近のメディアは一方的な記事ばかりで、世論が変な方向に向いているように感じていたし、医療者側は明らかに萎縮の方向に向いているので、こういう記事を1面で取り上げてくれたことにちょっとの安堵を感じるGIです。 |